きちんと仕上げたい曲を練習するときには録音をすることにしています。
効果は絶大。ただし、精神的ダメージも割と大きい作業です。
好きな曲であればあるほど、誰かに聴かせても恥ずかしくない状態まできちんと仕上げたいし、弾きたいイメージもはっきりと持っています。でも、イメージが強いからこそ、逆に弾いている「つもり」に陥りやすいとも思うのです。
私が初めて録音したときには、自分がイメージしていたものとのあまりのギャップに、とてもへこみました。でも、強弱、テンポ、その他にも「こう弾きたい」「こう弾いている(つもり)」という思い込みのフィルターを取り払った厳然たる事実を冷静に突きつけてくれるというのは、慣れてしまえばただただ頼もしいばかりです。
私は練習の始めに一度、通しての演奏を録音してしまいます。それを聞いてから部分練習に入ると、問題のある箇所も明確になり、修正もはかどります。
それに、「ここの、この部分! これを何とかしたいんだ!」という気持ちも強くなるため、だらだらと通して弾くばかりでついつい部分練習がおざなりになる、というようなことが無くなりました。
独学の人はもちろんですが、教室に通って定期的に先生に見ていただいている人も、ぜひ一度試してみて下さい。
きっと、「ああ、先生このことを言っていたのか!」と大いに納得できるはずです。
そしてありがたい効果がもうひとつ。
本番慣れします。
もちろん本当の本番、ステージに立つ緊張感には及びませんが、それでもやはり録音するとなると、できるだけ綺麗に、ミス無く弾きたい気持ちが強くなります。この「ミスしたくない」という心理状態、本番でも大いに覚えがありますよね。この状態での演奏に慣れたところ、私は昔に比べて「本番」がちょっと楽になりました。
ピアノに限らず、音楽を嗜む全てのみなさんへ。おすすめです。